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関東地方に熱中症警戒アラートが出されましたね。

熱中症警戒アラート?
そんなのありましたっけ??
熱中症警戒アラートは令和3年度から全国に導入される予定です。
2020年7月1日より関東甲信越地方の1都8県から先行スタートされており、8月6日に初めてアラートが発令されました。
熱中症警戒アラートとは?
熱中症警戒アラートは気象庁と環境省コラボ事業ともいえます。
今までは気温で熱中症の危険を促していましたが、環境省の統計では気温だけではないことがわかり始めています。
環境省の熱中症に関するデータと気象庁による天気予報のノウハウをコラボすることで成立しています。
アラート発令の基準はWBGTという新しい指標が使われます。
WBGTは暑さ指数と呼ばれ、熱中症との関連が大きいと言われています。
歴史は意外にも古く、1954年のアメリカで提案されていました。
新たな指標WBGTとは?
WBGTとはWet-Bulb Globe Temperatureの略
単位は聞き馴染みのある[℃]が使われていますが、摂氏[℃]とは意味合いが違います。
WBGTは3パターンの温度を測って、ある計算式に当てはめることで算出します。
- 乾球温度
- 湿球温度
- 黒球温度
計算式:0.7×(湿球温度)+0.2×(黒球温度)+0.1×(乾球温度)
屋内の場合はこちらを→ 0.7×(湿球温度)+0.3×(黒球温度)
乾球温度【気温】の影響を測る
通常の温度計で測ります。これだけではいつも通りの気温です。

湿球温度【湿度】の影響を測る
温度計を湿らせたガーゼで巻いて計測します。(Wet Bulb Temperature)
空気が乾いていると水分が蒸発して、熱を奪います。乾球温度と比べると蒸発した分温度が低くなります。
反対に湿度が高いと水分は蒸発せず、乾球温度と温度は変わりません。体感としてもムシムシした不快な気温になります。
黒球温度【輻射熱】の影響を測る
黒球温度(Globe Temperature)は温度計が黒い球体の中にあります。
黒い球から間接的に放射される熱を計測しています。
この熱のことを輻射熱と呼び、建物や地面から反射する熱量の目安になります。
熱中症には湿度の影響が大きい
計算式を見てもわかるように
WGBT=0.7×(湿球温度)+0.2×(黒球温度)+0.1×(乾球温度)
湿度:輻射熱:気温=7:2:1
気温の割合は1割しかありません。なんと湿度の影響は7割を占め、熱中症に大きく影響していることがわかります。
熱中症警戒アラート発令は33℃から
熱中症警戒アラートは33℃以上で発令されます。日本生気象学会では以下のような基準を出しています。

発令されていなくても環境省から、各地のWBGTの実況と予測を発表しています。環境省 熱中症予防情報サイト
この夏はこまめにチェックしたいですね。
水分補給も忘れずにしましょう!!!
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