皮膚…それはヒトのバリア機能。【皮膚の構造まとめ】

カラダ

姿勢を支えているのは筋肉というイメージは今までの記事からもあると思います。その骨や筋肉を守っているのが皮膚。皮膚がなければヒトはあっという間に病気にかかってしまいます。

常に外界の菌やウイルス衝撃に耐えている皮膚の秘密を探っていきましょう。

皮膚の構造

皮膚は大きく3層に分かれています。

年輪のように何層にもコーティングされている

外側から表皮・真皮・皮下脂肪となり、その奥に筋肉があります。私たちが普段触れているのは表皮と言うことになりますね。

体重の約16%の重さがあり、最も大きい臓器とも考えられます。

主な役割としては以下の通り。

  • 保護:外界からの刺激からカラダを守り、体液を体内の保っている
  • 分泌:皮脂や汗を出してバリア機能を高めている
  • 体温調節:汗の調節をして体温を保つ
  • 貯蓄:皮下脂肪として脂肪を蓄える
  • 排泄:老廃物を汗としてカラダの外へだす
  • 知覚:痛みや熱い・冷たいを完治して危険から身を守る

それでは各層ごとの役割を見ていきましょう!

表皮(ひょうひ)の役割

常に外界や空気にさらされている表皮です。この表皮の中でも色々な細胞が層を成して各々の役割をはたしています。

最も外側にあるのは角質細胞

弾力性に富んだ物理的抵抗と、水を通さない化学的な抵抗を合わせ持った細胞です。多少、手をついても傷はつかないし、お風呂に入ってもの水は染み込まないのは角質細胞のおかげ。外界に対するバリア機能です。

皮膚のコンディションが悪ければ、傷もつきやすく、細菌などは入り込みやすくなります。毎日毎日更新されており、手のひらや足の裏では角質だけでなんと200層以上もある。

ランゲルハンス細胞

角質細胞より内側にある細胞。

免疫系の細胞であり、カラダに侵入してきた外敵を食べてくれます。

表皮の最深部には基底細胞

表皮の製造工場です。約450時間をかけて細胞分裂を繰り返し、角質細胞まで作り出し。最終的にはアカとなって脱落していきます。

大人では約45日間で最初の細胞分裂から脱落するまでかかります。(ターンオーバー)

45日間を長いと考えるか、短いと考えるのか。

皮膚が入れ替わるのには1ヶ月以上かかるということですね。このターンオーバーのサイクルが乱れるとニキビなどの皮膚に異常が現れます。

真皮(しんぴ)の役割

真皮のほとんどは繊維で構成されています。血管や神経が通っており、皮膚の中で最も厚く、機能的な層と言えます。

繊維のほとんどがコラーゲン繊維(=膠原繊維:こうげんせんい)です。

ゼリーのような特徴の繊維で、角質と同じく化学的にも物理的にも強い成分です。他にもゴムのような弾性繊維もあり、衝撃に対する緩衝材の役割があります。

真皮には血管や神経が通っているので、皮膚が壊れた時の修復作業も行います。炎症を察知すると、表皮よりも大食いの免疫が活躍してカラダを守ります。

他には、ヒアルロン酸やコンドロイチン硫酸も含まれており水分や栄養をいざという時のために貯蓄してくれています。

コラーゲンヒアルロン酸コンドロイチン

健康食品で聞く名前がいっぱい。

皮下脂肪の役割

嫌われ者の皮下脂肪。本来は種の保存のための優秀な組織であるはずだったのに。

真皮筋肉や骨の間にある組織です。体温の維持やエネルギー代謝に貢献しており、生き抜いていく上では重要な組織です。

筋肉のすぐ近くにあり、筋活動の少ないところにはたまりやすい傾向にあります。手のひらや足の裏の皮下脂肪は、栄養状態に左右されずに一定の量があります。

ヒトも動物。動いてなんぼです。貯めすぎ注意。

皮膚の状態で健康をチェックしよう

皮膚にはカラダを守るための機能と生き延びるための機能が備わっていましたね。

日頃から皮膚の状態を確認することで健康な人生の1歩になることでしょう。

むくみのチェック

気になる皮膚を5mm程度沈むように10秒間圧迫します。

  • 皮膚の戻りがありますか?
  • 痛みはないですか?

痛みがあるのは危険信号。医療機関にいきましょう!

脱水のチェック

手の甲の皮膚をつまんで見ましょう。

→皮膚がすぐに戻ればOK。

爪を上からグッと白くなるまで押します。

→離してからすぐにピンクに戻ればOK

どうでしたか??

戻らなかったあなた。

水分が足りていません。こまめな水分補給をしましょうね。

手足の冷たさ

手足の指先冷えていませんか?爪の中が青白くなっていたら黄色信号。

唇の色にも注意。夏は暑いですが、冷房の効かせすぎはカラダを冷やしすぎてしまうこともあるので適切な仕様を心がけましょう。

皮膚まとめ

皮膚は何層ものバリアを張って人を守っている!生き抜いてきた証!!

そんなバリアも修復には1ヶ月以上かかるので、内側からも外側からも日々のメンテナンスを心がけましょう。

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